何度でもやり直せる!倒産寸前で返り咲いた経営者への実録インタビュー

2020年05月21日

「会社が倒産寸前の大ピンチに陥ってしまった…!借金を返せるアテもないし、どうしたらいいんだ…!」

この記事を読んでいる経営者さまは、会社が「資金ショート寸前」に陥ってしまい「倒産してしまうかもしれない」と、途方に暮れているのではないでしょうか。

どんなに順風満帆な会社でも、ひょんなキッカケで「絶体絶命のピンチ」に見舞われることは多々あります。直近でいえば「新型コロナウィルス騒動」が顕著な例として挙げられます。
世界的パンデミックは、誰も予想できなかった「アクシデント」であり、社長の経営手腕に関係なく、多くの会社が大打撃を受けました。

端的にいえば「会社経営」というものは、予想できない「恐ろしい危険」と常に隣り合わせなのです。

多くの経営者さまは、会社が資金ショート寸前の場合、「会社を清算する」「融資を受けながら事業継続する」「事業売却する」の3択しかないと思いがちです。

しかし、私たちは「経営者を窮地から救い出す方法は1つではない。状況に応じて、ベストな選択をするべきだ」と考えています。

この記事は、思いがけぬキッカケで倒産寸前まで追い込まれた経営者が、当センターと出会うことで「新しい一歩」を踏み出すまでを、当事者たちに取材した「実録インタビュー」です。

「会社が倒産の危機だ。方法はともかく”ベストな方法”で決着をつけたい」と考えている経営者さまには、参考になる情報が満載だと思います。資金ショート寸前で困っている経営者様は、是非チェックしてみてください!

インタビューの登場人物

 前田さん|当事者

人材派遣会社の社長。友人に経営を任せていた会社が倒産寸前のピンチに。誰にも頼れない状態から「赤字企業再生支援センター」に問い合わせをした当事者

東京事業再生コンサルティングセンター
担当スタッフ(左)・オーナー(右)
インタビュアー
インタビュアー|司会進行役

「資金ショート」は意外なことがキッカケで起こるから「回避」できない

インタビュアー

インタビュアー:
今回は、人材派遣会社の社長を務めていらっしゃった前田さんへのインタビューです。前田さんは、大学時代から「人材派遣業界」一筋でビジネスをしてきたプロフェッショナルです。

そんな前田さんが、どうして「倒産寸前」まで追い込まれて、赤字企業再生支援センターに問い合わせするに至ったのか、そして今はどう「再生」へと歩みを進めているのか、具体的な経緯についてお伺いできれば幸いです。

お答えしづらいこともあるかと思いますが、ざっくばらんにお答えいただけると嬉しいです。本日は、どうぞよろしくお願いいたします!

前田さん(以降、前田):
こちらこそ、本日はよろしくお願いいたします。 私の経験が、倒産寸前で困っている日本の社長さん達の参考になりましたら幸いです。

インタビュアー:

ありがとうございます!

前田:

それでは、赤字企業再生支援センターに問合せするに至った経緯からお話ししたいと思います。
私は大学時代から「人材派遣業」をなりわいとしてきました。私の会社は元々、同級生や前職で仕事がない人達のために立ち上げた会社です。私は経営・会計よりは「営業」が好きだったので、経営全般は「親しい友人」がやっていました。
しかしある時期、友人から「会社の経営が危ない」という一報があって、そこから私が代表取締役となりましたが、ふたを開けてみれば、ほとんど経営は行っておらず、売上も残っていない状態でした。すでに債務超過に加えて、資金ショート寸前。まさに「倒産間際」だったのです。

インタビュアー:

なるほど。信頼していたご友人に任せていた会社が経営難で「倒産寸前」だったわけですね。

前田:

その通りです。長年の友人だったので、彼のことを完全に信頼していたのですが…。本当にショックでした。

インタビュアー:

心中、お察しいたします。

前田:

四方への借り入れのみならず、20%以上の手数料がとられる「ファクタリング」にまで手を出しているような状況で…。なかなか信じられない条件ですよね。
ファクタリング会社の与信調査でも「危険な状態の会社」という烙印を押されたんだろうなと思います。正直、ほとんど「再起不能」な感じでした。

インタビュアー:

それは恐ろしい状況でしたね。

前田:

はい。そうなんです。
会社を清算するか。事業売却するか。銀行へコツコツを返済して立て直すべきか。
いろいろな選択肢がありましたが、「会社をどう処理するのがベストなのか」判断しかねたので、赤字企業の立て直しをサポートしている会社に相談してみることにしました。
そこで、「赤字企業再生支援センター」ともう1社に問い合わせしました。

「スピード感・親身な対応・戦略的アドバイス」の3拍子が揃っていたから信頼できた

インタビュアー:

そのような経緯があったのですね。
最終的に「赤字企業再生支援センターに任せよう」と考えた理由は何だったのですか?

前田:

なんといっても「スピード感」ですね。
初回面談のセッティングから、現状把握・提案・方針決定に至るまで、ものすごいスピードで進めていってくれたので非常に助かりました。
もう1社の方は、対応が遅くて、提案も来ませんでした。あぁ、ここはダメだなって。会社によってこんなにも対応がちがうものかと驚愕しました。

インタビュアー:

スピーディな対応に好印象を抱いたのですね。

前田:

はい、その通りです。倒産間際という状況で、時間がありませんから、スピード感を高く評価しました。加えて、細かいところまで親身に話を聞いてくださったのも好印象でしたね。私の会社のことを”自分ごと”のように考えてくれているなと。

インタビュアー:

その他、印象に残った点などありましたか?

前田:

「現状把握」に力を入れてくださったことですかね。
様々な支払いやファクタリング会社に行った売掛債権の譲渡について、1件1件綿密にチェックしてくださいました。現状の借り入れや負債の状況が、すっきりクリアになったのは、まぎれもなくスタッフさんのお陰です。
さらに、この状況を改善するためには「具体的にどういった戦略がベストか」、プロとしての具体的なアドバイスもくださいました。自分が気づかない点も、つぶさに指摘してくれましたから、安心感がありましたね。

インタビュアー:

再生への「道筋」が見えたという感じですね。

前田:

その通りです。この会社ならば「ちゃんと問題解決してくれそうだ」と思いましたし「スタッフさんと一緒に話を進めていきたいな」と強く思いました。
「事業再生のプロが一緒にいてくれる。自分だけで抱え込まなくていいんだ」って、肩の荷が下りた感じでした。

社保倒れ!福利厚生に関わる経費には目を光らせよう

インタビュアー:

ちなみに、前田さんの会社が倒産に追い込まれた「もっとも大きな原因」は何だったのでしょうか。

スタッフ:
登録している派遣さんへの「福利厚生」を充実させすぎたことが最大の原因だったと思います。端的にいえば「社会保険の充実」ですね。
コロナショック前は、空前の好景気でしたから、正社員のみならず派遣社員も、福利厚生面で優遇する人材派遣会社は多かったと思います。

そういったなか、前田さんの会社も「派遣社員も含め”全従業員”の社会保険を補助する」という大胆な方針で求職者を惹きつけていました。しかし当然、莫大な経費が発生するわけです。

インタビュアー:

なるほど、いわゆる「社保完備」ってやつですね。全従業員の社会保険料を賄うとなると、負担がすごそうですね。

スタッフ:

その通りです。求職者さんを惹きつける「ポイント稼ぎ」の戦略としては、採算が取れない戦略だったのかなと思います。

インタビュアー:

なるほど。資金ショートの原因が社保倒れとは、意外な盲点でしたね。

会社や経営者を救う方法論は1つじゃない。その場の状況に応じて「ベスト」を尽くせ

インタビュアー:

スタッフさんの方で現状について整理したあと、どのような「事業再生」を実施していったのですか?

オーナー:
当社が実施したのは、前田さん自身の「個人再生」です。
当社スタッフが、前田さんの会社をチェックしたときには「もう再生の余地がない」所まで来ていました。正直なところ、前田さんの会社をМ&Aしてくれる会社を見つけるのは、到底困難だろうと判断しました。

しかし、やりとりをしていくなかで、前田さんの“再起への情熱とやる気”には大変驚かされました。「お手伝いできることがありません」と正直に申し上げることもできましたが、第一歩を踏み出そうとしている前田さんの力になりたい、と強く思ったんです。我々を信頼し、頼りにしてくれる。だったら、ベストを尽くそうじゃないかと。

インタビュアー:

なるほど。少しでも力になりたいと思ったのですね。

オーナー:

その通りです。「前田さん自身はどうしたいのか」しっかりヒアリングしつつ「我々ができることがないか」を模索した結果、「ビジネスパートナー」として、共に新しいビジネスを創造していこうという結論に至りました。

インタビュアー:

予想外の結果ですね。詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

オーナー:

今ある会社を立て直すのはどう考えてもむずかしいという結論に至ったのですが、前田さん自身は「まちがいなく無限の可能性を秘めている方」だと感じました。前向きなお人柄、人材業界での実績、人脈、売上を作っていこうという気概など、総合的にたいへんリスペクトできる方です。とにかく素晴らしい。

だから、ビジネスパートナーとして、前田さんと一緒にお仕事することは、我々としても、「大きなシナジー効果が期待できる」と確信したんです。私自身、人材派遣業に大きな関心もありましたので、前田さんがこれまで培ってきた人材業界における人脈を生かしつつ、我々が得意とする不動産分野を掛け合わせることで「新しいビジネス」が創造できるのではないかと。

インタビュアー:

前田さんの素地を生かした再生戦略というわけですね。経営者の救済方法は1つではないと。経営者自身の個性・可能性・人となり・人脈などをつぶさに見たうえで、総合的に「どんなサポートを行うのがベストか」考えるといったところでしょうか。
そういったなかで、今回の場合は「ビジネスパートナーとして協働する」のがベストだったと。

オーナー:

その通りです。
経営一人ひとりの可能性を考え「どういったサポートを差し伸べるのがベストか」、我々は真剣に考えています。

インタビュアー:

なるほど。前田さんに可能性を感じた部分は他にもありますか?

オーナー:

前田さんについては「思い切りの良さ」にも驚かされました。
どうすることもできない会社に固執したり、しがみついたりする姿勢は一切ありませんでした。会社の状況を冷静に分析して「まずは自分が稼ぎ頭になって、地道に再起を図ろう」と考えたわけです。すさまじい胆力ですよね。その姿勢に感動しました。

インタビュアー:

自分の会社を存続させることばかりにこだわり、結局立ち行かなくなる経営者も多いと聞きます。「優先順位」を見失ってしまう人が多いのかもしれません。
たしかに、前田さんのご決断は、並々ならぬものだと感じました。

オーナー:

我々のところには、さまざまな経営者さんが相談にくるのですが、ご自身のことを「一国一城の主(あるじ)」だと勘違いしている人が、たまにいらっしゃいます。

自分の会社は自分のものだ。株式譲渡も事業売却もしないで立て直しをしてほしいの一点張りで「ベストな方法論」を話し合う余地がない経営者さんもいます。

インタビュアー:

なるほど。自分は殿様で、自分の会社のことをあたかも「お城」であるように考えていると。

オーナー:

その通りです。話し合いができないので、我々としても、どうすることもできずに終わってしまうパターンも少なくありません。

しかし、本当に窮地に立たされたときには、冷静になってほしい。そして「今、この現状において、経営者自身が再起を図るためには、何をするべきか」しっかり考えてほしいと思います。

経営者さんと我々がお互いに知恵を出し合えば、よりよい結果が得られるはずです。少しでも『一歩を踏み出そう』と考えている経営者さんを、私たちは応援していますから。

インタビュアー:

窮地に立たされたとき、経営者には、現状の問題を冷静に把握しつつ、本気で立ち向かおうとする「覚悟」が必要だということですね。

オーナー:

その通りです。
人間、生きていれば、誰だって失敗することはある。長い人生、つまづいてしまうことなんて、山ほどあるものです。そのようなとき、自分のプライドに縛られず、どれだけ状況を冷静に判断しつつ、「立ち上がろう」という気概が見せられるか。そこれが重要な気がしますね。

会社にとって何よりも大切なのは「人」

インタビュアー:

少し話は変わりますが。経営者というものは、どういう心がまえでいるべきだと思いますか。やや経営哲学的な質問になりますが。

オーナー:

「会社は、人(=従業員)に支えられて成立するもの」だと考え、まずは人を大切にすることを考えるべきだと思っています。そこを勘違いして、おごっていると、経営がうまくいかなくなるのではないでしょうか。

私は「社長」なんていうのは、あくまで「役割」に過ぎない。えらくなんかないと本気で思っています。誰だって、会社設立の登記をすれば社長になれる。だから、社長は、ちっとも特別な存在なんかじゃない。常に、従業員とは”対等なパートナー”であるべきだと考えています。

インタビュアー:

そうですね。どんなに素晴らしいビジネスモデルを構築したとしても、人を大切にしない会社が永続することはむずかしいかもしれませんね。 最後にお伝えしておきたいメッセージなどはありますでしょうか。

オーナー:

このインタビューで繰り返しお話している通り、私は「ビジネスにおいて重要なのは人」だと思っています。今の会社でうまくいかないならば、輝ける場所を探せばいいだけ。今、経営者さんが苦しい思いをしていたとしても、能力が開花できるフィールドはいくらでもあるはずです。

私は、前田さんのように、自分が輝ける場所を見出すことで、再出発し輝きを取り戻した経営者さんを数多く見てきました。新しいフィールドでイキイキと活躍する経営者さんを見届けることは、私にとっても大きな喜びです。

困ったことがあれば、ひとまず我々を頼ってほしい。一緒にじっくりお話合いを進める中で、できることを一緒に考えていきましょう。苦しい思いをしている経営者さんの力になりたい。そう本気で思っています。

インタビュアー:

本日はありがとうございました。

経営者様を救う方法は1つじゃない。我々と「ベストな戦略」を考えましょう

今回のインタビュー記事にある通り、経営者様を救う方法は決して1つではありません。
当センターでは、企業再生や事業再生を手がけていますが、経営者さまご自身の「個人再生」によって、再出発をサポートすることもあります。

また経営者様がイキイキとした笑顔を取り戻せる日がくるようにー
我々が粘り強くサポートいたします。まずは現状についてじっくりをお話をお聞かせください。そのうえで、やれることを一緒に考えていきましょう。

困ったことがあれば、いつでもご相談ください。

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